降着制度

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■降着・失格はどんなとき?

 競走馬には、「まっすぐ走らなくてはいけない」というルールがあります。つまり、斜めに走る「斜行」は違反なのです。

 従来は、レース中に斜行などの進路妨害をした場合、加害馬に対して、着順を与えない「失格」とする措置のみをとってきました。しかし、平成平成3年4月1日から降着制度という新しいルールが設けられました。新しいルールでは「進路妨害」があった場合の措置として、【降着】または【失格】を採用することとなりました。

 この降着制度は、国際的に行われているルールで、各国が導入した主な理由は次のとおりです。

 1.加害馬は、その被害馬に対してのみ責任を負うのがより合理的であり、進路妨害についての措置は、加害馬・被害馬の関係に限定して考えるべきである。

 2.どの馬も、その競走で示した能力(到達順位)可能な限り尊重されるべきである。

 地方競馬の【降着ルール】導入の基本的考え方も同じです。地方競馬が採用する降着ルールもこれまでの我が国の競馬に適応したルールになっています。
  
 【降着】とは、進路妨害を行った馬(加害馬)が妨害された馬(被害馬)よりも上位(また同着)でゴールした場合は、加害馬は被害馬の次位以降の着順に置き換えて着順を確定するものです。

【例】 3着でゴールした馬が、5着でゴールした馬の進路妨害を行った場合は、3着でゴールした馬の着順は5着に降着されて、4着、5着の馬の着順は1つずつ繰り上がることになります。

 但し、被害馬が加害馬よりも上位でゴールした場合には、到達順位のままで着順の変更はありません。

 また、被害馬が加害馬の進路妨害によって落馬した時は加害馬は失格になります。


■「進路妨害」の判断基準はかわりません

 「進路妨害」があった際の着順変更の措置は、【失格】から【降着または失格】に変わりますが、その「進路妨害」の判断基準は変わりません。適用場所は、発走から決勝線までです。適用範囲は全着順とします。

 いずれにしても、レースが確定するまで買った馬券はすてないようにお願いします。

1.加害馬が、その被害馬より上位ま
  たは同位で入選した場合、加害馬
  は、その被害馬の次位に【降着】
  となる。
2.被害馬が複数の場合、それらのう
  ちの最後位の馬の次位に加害馬
  は【降着】となる。


3.被害馬は、その加害馬より上位で入選し
  た場合は、到達順位のとおりとなる。


●加害馬 ●被害馬 ●その他の馬 ●加害馬 ●被害馬 ●その他の馬 ●加害馬 ●被害馬 ●その他の馬
 1、2、3、4、5の順位で入選した
が、1は2の進路妨害したため、2の
次位に【降着】。なお、1と2が同位で
入選した場合も同様の措置となる。
 また被害馬と被害馬以降の馬が同
位で入選した場合、加害馬は、その
被害馬と同位で入選した馬の後の着
順となる。
 1、2、3、4、5の順で入選したが、
1は2の4の進路妨害したため、被
害馬(2の4)の中で最後位の4の
次位に【降着】。




 3は2の進路妨害をしたが被害馬2が
加害馬3より先着したため、到達順位
1、2、3、4、5のとおり。





 
4.加害馬が複数の場合、その被害
  馬の次位以降に、それらの加害
  馬は到達順位に従って【降着】と
  なる。
5.被害馬が競走中止または失格と
  なった場合、競走中止または失格
  に関わりのある加害馬は【失格】
  となる。
6.被害馬が競走中止または失格となった
  場合、競走中止または失格に関わりの
  ない加害馬は【最下位】となる。


●加害馬 ●被害馬 ●その他の馬 ●加害馬 ●被害馬 ●その他の馬 ●加害馬 ●被害馬 ●その他の馬
 1、2、3、4、5の順で入選したが、
1と2が4の進路妨害したため、加
害馬(1と2)の到達順位に従い、
4の次位以降に【降着】。
 5が競走中止となり、1、2、3、4、
6の順で入選したが、5は1の進路妨
害により競走を中止したため、1は
【失格】。
 1は5の進路を妨害した。その後、5は
進路妨害に関係なく疾病を発症し、競走
を中止した。したがって1は最下位。

 
7.ある地点における加害・被害馬の
  関係が他の地点で入れ替わるな
  ど、加害・被害の関係が循環する
  場合は、到達順位のとおりなる。
は、加害馬であり被害馬
●その他の馬
 3が2の進路妨害をしたが、他の地
点で、2が3の進路を妨害し、加害・被
害の関係が循環するため、到達順位
1、2、3、4、5のとおり。