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■春に生まれて秋には独り立ち

 馬の妊娠期間は約11ヶ月、330日間です。種付け時期は春から夏にかけておこなわれます。繁殖牝馬は翌年の春から初夏にかけて、通常、年に1回、1頭ずつ出産します。生まれた仔馬の体重は40〜50kg。仔馬は1時間もすると自力で立ち上がります。

 その10日後には母子で放牧に出され、母乳だけでなく、少しずつ牧草をも食べることを覚えていきます。

 生まれた秋頃(9月)には母馬と仔馬は別々にされ(離乳という)、仔馬同士で暮らします。そして仔馬は競走馬として訓練が始まり、母馬は翌年の出産に備えます

 仔馬は11月頃には追い運動が始められます。追い運動とは馬に乗った人が仔馬を後ろから追いたてて子馬を運動させる調教法のことで、初めのうちは距離も短くペースもきついものではありませんが、慣れるにしたがって距離も延びピッチも上がっていきます。

 競走馬のデビューは2歳で、1歳の秋頃までは放牧を中心に基礎体力づくりが行われます。

 1歳の秋頃にから競走馬として最も重要な訓練である馴致(じゅんち)と呼ばれる調教も開始されます。これは、競走馬になるための基礎訓練のようなもので、ハミをつけたり鞍をつけたり、手綱をつけたりし、人間を乗せるためのしつけを根気強く丹念に教え込みます。

 数週間もすればいよいよ騎乗訓練が始まり、順調にメニューをこなせば、2歳の春には様々なコースで本格的な調教が始まります。

 なお、馬の年齢は 日本でではもともと数え年で年齢を表していたわけで、馬に限らず人間も同様に、生まれて1歳、明けて2歳、その後も正月のたびに1つずつ年を増やしていくのが普通でした。しかし、人間の方は戦後になって、西洋式に満年齢の数え方をとるようになりましたが、馬の年齢は長らく数え年のままでした。しかし平成13年1月から、馬の年齢も国際基準に従って満年齢で数えるように変更しました。


 なお、馬の1年は人間の4年分に相当するといわれていますので、25歳馬は人間でいえば100歳ということになります。


  従来の日本の馬齢 欧米の馬齢 現在の日本の馬齢
生まれた年 当歳(1歳) foul 当歳(0歳)
翌年1月1日 2歳 yearlings(1歳) 1歳
2年後1月1日 3歳 2years 2歳
3年後1月1日 4歳 3years 3歳
4年後1月1日 5歳 4years 4歳


■サラブレットの誕生から出走まで

妊娠

●約330日間

誕生 ●生まれた年は0歳(当歳)
●3〜4月頃
おじぎ
離乳 ●9月頃
追い運動 ●11月頃
●基礎体力の養成

●正月になると1つ歳を重ねる

馴致 ●夏〜秋頃
●ハミ・鞍・手綱をつける
●人を乗せるためのしつけ
騎乗運動 ●常足・速足・駆足など
栗毛

入厩 ●調教師が管理。
出走 ●レースデビュー